●適性後から仕事と両立させて合格
小澤美希さん
上智大(未修)合格
成蹊大(未修)合格
私は社会人として,フルタイムの仕事や残業をこなしながらロースクールを受験いたしました。
適性試験の結果はDNCで77点,80点台がぞろぞろといる2007年度受験生の中で上位校と呼ばれるロースクールを受けるためには「微妙」な点数でした。私の適性試験の点数はあまりアドバンテージにはならないと分かり,ここで巻き返すためにはとにかく小論文しかないと考えました。実際過去の受験生でも,また私と同期の受験生たちも,低適性でありながら,大逆転劇を巻き起こした人たちが数々いるのです。過ぎた試験のことはさっさと忘れ,次に進むことをお勧めします。
そこで私は適性試験の直後から,仕事と適性試験の勉強にかまけていたためにおろそかになっていた山本清先生のロースクール小論文【ケーススタディ編】を,テープやビデオで何度も繰り返し復習をすること,そして先生お勧めの新聞のクリッピングをはじめました。クリッピングした新聞は持ち歩いてもなかなか読むことができないので,お風呂において目を通すようにしていました。
とはいえ,現実には仕事をしながらなので時間が全くなく,仕事の昼休みや残業後のわずかな時間,そして土日を使いながらの勉強でした。家では仕事の疲れに負けてついつい寝てしまうので,私はカフェやファミレスで勉強をしていました。特に社会人の方は時間のなさに負けずに,とにかく効率よく勉強する方法をどうぞ模索してください。
また,山本先生のステートメントの講座にてステートメントというものを初めて書いたのですが,先生から授業中にアドバイスやアイディアをいただきながら,最後の願書を出すまでに最低10回は書き直しました。これは自分と向き合うという意味で大変重要な作業でありましたし,面接でも自信をもって答えることができるようになりますので,きっちり作り上げていってください。なぜ法曹になりたいのか,なぜ自分じゃなくてはならないのか,そんな心の基盤ができていると,入学後もそう簡単にへこたれないで済むと思います。決して「たかがステートメント」じゃないことを忘れないでください。
そしてまた,ロースクール小論文【プラクティス編】が始まってからは,必ず前もって配られているレジュメを最低でも一読してから授業に臨むこと,との山本先生のアドバイスを忠実に守り,特に復習には時間をふんだんに割くようにしました。先生の講義で受けた説明には無駄は全くありません。できたら,先生が授業中におっしゃる冗談の果てまでノートを取っておくことをお勧めします。
加えて,授業で先生が紹介してくださる数々の本を,もちろんすべて読破するのは難しいとは思いますが,できるだけ読んでみてください。飛ばし読みでもかまいません。必ず何かをつかめます。
不思議なもので,このような生活をしていると少しずつですが小論文は書けるようになってきます。会心の作はなかなか出てきませんが,それでも設問を読み,これが何を問うているのかということがわかるようになってくると面白くて仕方がなくなるものです。きっとこれから受験をする皆様も,その瞬間がもうすぐやってくると思います。楽しみにしていてください。
本試験のときは,とにかく最後まで粘れ!との山本先生の声が頭の中をぐるぐる回りました。試験が始まり,頭が真っ白になったまま,えいっ!と書いてしまったものの,どうしても事例が気に食わなくてすべて消して書き直したことも何度かありました。私の経験では,あやふやな気持ちで何となく書いてしまった答案は合格答案にはなりませんでした。最後の「試験終了!」の合図まで粘った答案だけが,合格答案になったのです。周りが皆書き始めたときに我慢してじっくり答案構成をする勇気,書いたものを消して書き直す気合いは本当に大事です。
どうぞ,皆様も最後の一瞬まで粘り抜いてください。
最後に,これは思わぬ効果なのですが,先生の授業をきっちり聞き,復習をしたおかげでしょうか,私は現在ロースクールにて,憲法の授業の予習がほとんど必要ない状態です。受験だけではとどまらない,ロースクール入学後に必要な基礎知識や能力もいつの間にか身についていました。先生の授業は思いがけなくすばらしい「おまけ」をプレゼントしてくれました。
長丁場なロースクール受験ですが,どうか最後の最後まで諦めることなく,頑張ってください。必ず頑張りに結果はついてきます。
来年,皆様のどなたかとキャンパスでお会いできることを心より楽しみにしております。
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