■公開 2009年09月16日
(1)総論 まず、私は司法試験のもっとも根本的な問いは、「あなたは六法を上手に(プロのように)使えますか?」という点にあると捉えました。 これをより詳しく説明すると、@ある事実を見て適用すべき条文を想起できるか、Aそうして想起した条文を素読してひっかかりを覚え、かつそれを解消できるか、という各段階において私のとるリアクションが、プロの目から見ておかしなものでなければ、司法試験には合格できる、ということになります。 (2)択一対策 択一では各選択肢について○×をつけていくわけですが、ここがプロとしての感覚を身につけているかについての第一の試金石となります。 択一は、ある事実を見たら即座に特定の条文の特定の文言(あるいは定義ないし基礎理論)を連想できるようにする訓練をする場であると捉えていました。 ここにいう訓練を具体的に述べてみます。 例えば、辰已刊平成20年版民訴肢別本の404肢のような記述を目にした場合、すぐに横の解説を一読し、「合意がされている場合」をペンで囲み、そこに「法令(13条1項)」などと記していく、ということになります。 このような方法により、条文の各文言と、具体的事実の結びつきが自分の中で強固になっていきますので、一つ一つの条文の姿がクリアーになっていきます。これは、論文式試験の解答においても、条文との関係で解決すべき問題数が全体としてどの程度あるのかを把握することにつながるので、書き落としやタイムオーバーの危険を軽減してくれる効果もあったものと考えています。この勉強方法の素材としては新司法試験の過去問及び肢別本を用いました。 そして仕上げは、時間内に全問題を解くことができるだけの確実でぶれのない知識が身に付いたかの確認をすることになります。 この点の確認にはスタンダード短答オープン第2クールを利用しました。ともかく時間内に解く、自分の直感に従い、どんどん○×をつけていくというスタンスで臨みました。 そして、受講後の復習ですが、自己の正誤にかかわりなく、スタンダード短答オープンの解説冒頭に提示されている条文は必ず素読し、あくまでも自分なりに条文からしてこの肢は○だとか×だとか説明ないし納得できるかを自問自答するとの方法をとりました。 なお、スタンダード短答オープンで間違えたポイントは、まさに素の自分の感覚とプロの感覚との間でズレが生じているところであるので、この条文のこの文言の取り扱いにおいて自分はミスをしやすいんだということをしっかりと自覚するよう心がけました。 このプロセスについては、スタンダード短答オープンの解説や基本書を必要な限りにおいて参照し、六法(デイリー六法)に一言書き込むなどしていました。 (3) 論文対策 基本的な対策は、旧試験の論文過去問を六法のみを参照して、答案構成をするというものでした。 この際、自分は本問をどの条文の問題とするか、自分はこの条文の要件ないし効果につきどのようなものと捉えているか(容易に認めてよい要件か、厳格に認定すべき要件か等)を手短にルーズリーフに書き出し、判例の感覚と自分の感覚がずれていないか(例えば、判例が当該要件を認定するに際して考慮している利益を自分は無視したりしていないか、判例が厳格に認定している要件を自分はあっさりと認定するなどしていないか等)を確認して、自分の感覚を矯正することに努めていました。時間制限としては、80分以内に論文過去問4問を一気に構成する、というものを自分に課していました。 そして、論文対策の仕上げとして、実際の試験と同じ時間内に、本番同様の分量の答案を現実に書くことができるかを確認するということが必要になります。この点の確認をするためにスタンダード論文答練第2クールを用いました。 ところで、スタンダード論文答練を受講していると、「解答をやめてください。」といわれても答案を書き続ける方が見受けられますが、本番でも同様の結果を導く行為ですので避けるべきと思われます。 スタンダード論文答練の復習については、解説講義を聴き、「書くべき」とされた事項が事実と条文を虚心坦懐にみつめたときに、真に書くべきかどうかを吟味するという点を重視していました。 大抵の場合、これは書くべきと講師がおっしゃられた点で自分の書いていなかったものというのは、プロ失格(というか格に合わ不)といわれても仕方のない書き落としがほとんどであり、スタンダード論文答練から学ぶところは非常に多かったと思います。 また、素の自分がとったリアクションが判例通説と逆の結論をとった場合(たとえば企業損害についての因果関係の認定)、本番でなくて良かったと安堵したものです。 なお、スタンダード論文答練の問題については、答案作成と解説講義の受講で新鮮味がなくなるので、それ以上まとめノートを作るといったことはしませんでした。むしろ、似たようなことが問題となる別の旧試験の論文過去問を探して解き、適宜基本書を参照するということをむしろ重視しました。
本試験に臨むにあたっては最新判例に目配りすることも必要となりますが、平成18年から20年の重要判例については、すべてをおさえる時間はなかったので、スタンダード短答オープンで言及があったもののみにしぼって勉強するというようにわりきっていました。結果として、最新判例の知識が足りないことからくる不自由というものはありませんでした。 ヒアリングや採点雑感を重視する風潮もありますが、これらは要は、「六法がちゃんと使えていない」との苦言に尽きるもののように思われ、特にこれらが私の受験対策に影響するということはなかったように思われます。
<ロー1年目> 基本科目の習得に全力を尽くしました。 <ロー2年目> 2年目は、必修科目以外にも自分で選択できる科目も増えました。科目選択においては、司法試験での選択科目のうちどれが自分に合っているのかを知りたかったので、選択科目の中からなるべく選択しようと思い受講しました。結局、倒産法にしましたが、労働法や租税法など選択科目は実務についても必要とされる法律科目であるので、このような分野を勉強しておくのは、将来を見据えた上でもよかったと思いました。 <ロー3年目・1年目の司法試験> 3年目の冬学期は試験勉強に集中したいと考えたので、夏学期のうちに必要な単位は取得し終わり、冬学期は必修のみを残そうと考えて努力しました。 自分は「3回受けて1回受かるかどうかだ」と感じたので、万全な状態で3回の受験をしたいと思い、受け控えました。決断したのは5月のGWを終わって試験1週間前に入ったときであり、それまでは他の受験生と同じように、試験のための勉強を一生懸命やってきました。やはり、1年目の直前までの勉強があったからこそ、今回の結果につながったのではないかと思います。
何年もの蓄積があり、自分より多くの情報を収集している予備校の問題を解く事が、試験対策になると思い予備校を使うことにしました。 辰已では、卒業後1年目にスタンダード短答オープン、スタンダード論文答練を受け、それを目安に答練でいい点数が取れるように、短答・論文ともに答練で範囲のところの問題と解いてこようと考え、答練をペースメーカーにしてきました。二年目は、論文で他の予備校を使いました(問題の質が悪く、辰已をとればよかったと後悔。)が、直前模試は辰已を受講しました。 まず、短答式の対策としては、1年目は、答練をペースメーカーに、辰已の肢別本を使用し、辰已の条文判例本のような短答の参考書を参照しながら、短答オープンまでにその範囲の問題を解くというようにして勉強してきました。分からないところは基本書なども適時参照しました。他の予備校と見比べても、問題の質や母体の数も辰已の方がすぐれていると思ったので、辰已を受講しました。2年目は、1年目にそのような勉強をしてきて、短答はなんとかなるかなと思ったので、短答を勉強しはじめたのは1月になってからで、論文と短答を1:1くらいの時間割合をかけてやりました。 また、論文については、1年目にあまり対策ができていなかったので、2年目は論文をメインですることに決めて、辰已のえんしゅう本のような論文の本を一つ決めて、論文答練までに一通り解くのを目標にやってきました。また、それと同時に、友達から聞いて定評のあった下記のような問題集をしました。ただ、なかなか予定通り進まないことも多いので、一応の目標として、遅れてもストレスに感じないことにしました。論文答練での予備校選びで気を付けた事は、答練をペースメーカーにするつもりだったので、記憶の定着と言う意味でも二通りまわす必要があると思ったので、本試験までに公法・民事・刑事を二通りまわすところを選びあした。また、辰已は、受験生が多く、自分だけ解いていないと本試験で差が着くと思い、初年度と同じく直前模試を受けました。 答練を受ける場合には、本番の予行演習をするつもりで、どのようなに答えて行くのが一番自分にあっているのかを考えながら受けました。短答では、刑事系や民事系など時間切れになる恐れもあるので、答練を使い一つの科目に最高何分かけられるのかを本番までには決めておいて、当日はそれを目安に時間切れにならないように気をつけていました。また、論文答練を受講するときにも、試験問題をどのような順番で解くのか、また問題検討に何分とれるのかなど、いろいろ試して自分にベストな答案作成の仕方を見つけようと思い試行錯誤しました。また、点を多く打ったり、題目をつけるなど、どうやれば読みやすい答案になるか試行錯誤しました。 最後に、私は、答練は受けっぱなしにするのはよくなく、復習する時間を取る必要があると考えたので、一緒に答練を受けた友人と、答案の書き方や分からない点を聞く勉強会をしました。 直前模試は受験すること、そして、辰己のものをうけることをお勧めします。それは、母体数が多く全受験者における自分の順位が分かり、直前の一ヶ月で自分が他の受験生に比べてどこに力を入れるべきか分かるためです。また、辰己の模試では、本番と同じ会場を使えるので、本試験の予行演習として、場の雰囲気になれる意味でも重要だと思いました。 私は、受験して短答の刑事系と論文の選択科目の勉強が不十分と感じたので、本試験の直前までは、それらに力をいれました。お陰で、短答・刑事系も8割近くの点がとれました。また、私は、直前模試を本番と仮定して論文の暗記ノートを見直したり、本番でいくだろう時間の電車に乗って混雑具合を感じたり、お昼はどこでなにを食べると試験中に眠くならないかとか、試験会場に持ち込む物とか、持ち込む勉強道具はなにがいいかとかのリハーザルに使いました。以上のような結果、毎日電車に乗って通うのは本番ではストレスになると感じたので、本番では試験会場周辺のホテルに宿泊しました。また、試験後に周囲の人が問題の話をしているのを聞いてしまうと精神的ダメージを受けて平常心を乱されると考えたので、試験後はすぐに音楽を聞くことにしました。 司法試験は長丁場で、緊張のためささいなことでもストレスになります。そして、事前にそのようなストレスを取り除けるなら、その分、楽に試験が受けることができるので、直前模試をそのための機会に使いました。