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■公開: 2011年09月23日
■更新: 2011年10月10日

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  ・2011新司法試験合格者 山崎 宣太さん
  ・2011新司法試験合格者 藤田 敬悟さん
  
PROFILE
2011新司法試験合格者 
山崎 宣太さん

1 29歳
2 成城大学法学部
3 2009年 明治大学法科大学院(未修コース修了)
4 新司法試験受験歴 3回
5 旧司法試験受験歴 なし
6 2009スタンダード論文答練(第2クール),  2009新司法試験全国公開模試受講,
  2010スタンダード論文答練(第1クール)(第2クール),
  2010新司法試験全国公開模試受講,
  2011スタンダード論文答練(第1クール)(第2クール),
  2011新司法試験全国公開模試受講

 

Q:

A:

先日,平成23年の本試験の成績表を受領されたかと思いますが,全体の結果はどうでしたか。
論文で800番台の最後あたり,総合では択一が酷かったこともあり1000番ちょうどくらいでした。
 

Q:

A:

次に,論文の科目別の成績はどうでしたか。
公法系は80点台中盤,民事系は150点に届かないくらいで,刑事系が130点ほど。選択科目はちょっと特殊で国際公法なんですが,50点くらいですね。公法系が酷かったですが,刑事系のおかげでなんとかまとまったかな,と。
 

Q:

A:

刑事系が特によい成績ですが,その点についてはどのように思われましたか。
受験したその日一日はけっこういい気分でした。刑法の正当防衛も,刑事訴訟法の別件逮捕もそれなりに準備していた分野でしたし,それなりに書けたという実感がありましたから。でも,それ以降は逆に自分程度が書けるものは誰でもできるのではと不安になりました。結果を見て,当初の手ごたえ通りだったんだな,と少しほっとしました。もちろんそれ以上にうれしかったです。
 

Q:

A:

刑事系は得意科目ですか。
どちらかといえば苦手科目でした。昨年は論文で80点しか取れませんでしたし,受講していたスタンダード論文答練でもそこまでいい成績が取れたわけではありませんでした。特に全国模擬試験では刑法が平均点を割ってしまい,これはやばいな,と思ったほどでした。
 

Q:

A:

では,刑事系がここまで伸びた原因は何だと思いますか。
やはり,スタンダード答練や全国模擬試験などを通して論点や書き方を学べたことが大きかったと思います。また,全国模擬試験の成績がいまいちだったこともあり,直前1ヶ月ほどは真剣に復習をしていました。やはり,やりっぱなしにするのではなくしっかりと復習をしたからだと思います。
 

Q:
 

A:

スタンダード論文答練で正当防衛・別件逮捕の問題を書いて復習して臨んだ本試験で,刑事系の問題文を見たときの感想はどうでしたか。
答練で出題されて,自分がそれなりに準備した分野がそのまま出るなんてこれまで本試験を3回受けましたが初めての経験でしたので,正直驚きました。自分が一度やった問題に引き付けて考えているのではないかとも疑いました。
 

Q:
 

A:

正当防衛は考査委員や学界の関心分野であり,最新判例も多いことから,御自身でもある程度は出題を予測していましたか。
ある程度予測していました。特に,正当防衛は新司法試験でも第1回目で出題されていましたが,そのときの問題は最新判例とはあまり関係がなかったように感じていたので,そろそろくるのではないかと思っていました。ですから,スタンダード論文答練で出題されたときも,僕と同じ考えなんだなと思ってうれしかったです。
 

Q:

A:

別件逮捕の方は,どうでしたか。
別件逮捕は確たる裁判例もないので出題されにくいのでは,との意見もありましたが,重要論点でもあり,訴因変更よりは出る可能性が高いのではないかと思っていました。また,別件基準説・本件基準説に加え,近年川出教授などの学説等も注目されていましたので,そういった部分が出題されることは十分あり得るだろうと考えていました。もっとも,私自身は従来の別件基準説で書きましたが。点数からみるとどの説を採用すると有利というわけではなく,一貫した筋の通った答案が評価されるのだろうと思います。
 

Q:
 

A:

やはり本試験に出題されたテーマ・論点について,一度答練で書いていたか否かで差がつくと思いますか。
絶対に差がつくと思います。たとえ復習が十分できなかったとしても,初見か否かは相当な差になるはずです。しかもスタンダード答練は相当数の方が受講されていますし,その状態で自分だけが初見で解かなくてはならないというのは不利になるのではないでしょうか。
 

Q:

A:

他の教科でもスタンダード論文答練等が大きく役立ったと感じたものがありますか。
他の方に該当するかはちょっとわかりませんが,選択科目の国際公法がとても役に立ちました。といいますのも,国際公法は参考書も予備校本もほとんどなく,問題演習などもほとんど不可能ですので,新司法試験と同じ形式で論文を書く機会というのは非常に貴重でした。
 

Q:
 
 
A:

辰已の論文答練の出題に際しては,本試験に近い思考過程のものを出題することを最大限重視しており,その付随的な結果としてテーマ・論点の的中実績を重ねていると思っているのですが,スタンダード論文答練・新司全国公開模試を受講されて,本試験と同様な思考過程であると実感されましたか。
単純な論点主義ではなく,新司法試験を分析し,その上で同様の問題を出題しているのだろうな,というのは実感していました。
 

Q:

A:

テーマ・論点の的中実績こそが本試験の思考過程に近い答練と概ね考えてもよいですか。
考査委員が何を重要視しているのかを考えているという意味でなら,そうだと思います。単にこのテーマがきそうだから,というのでは本試験では対応できないでしょうし。
 

Q:

A:

他にスタンダード論文答練・新司全国公開模試に関する感想はありますか。
予備校の答練については問題の質を問う人もいますが,率直にいえば一流学者が全力で作成する本試験に及ぶことはどの予備校も不可能ではないでしょうか。そして,本試験は,絶対基準でなく,少なくとも上位2000人に入れば合格できるという相対基準の試験である以上,受験者の母集団の数こそが重要ではないでしょうか。スタンダード論文答練や全国模試は母集団が圧倒的に多く,自分が全体の中でどのくらいの位置にいるのか嫌でも理解でき,そういった意味で非常に有益だと感じました。
 

Q:

A:

今年3回目の受験でしたが,何か新たな対策を講じたのですか。
特別に新しい対策をしたということはありません。ただ,やはり3回目というのは非常にプレッシャーがかかりますから,自分の力を十分出せるよう準備をしました。今まで漫然と行っていた勉強一つ一つの意義をよく考え,残りの期間で最大限のパフォーマンスを出すことを常に考えて勉強しました。また,知らない論点を勉強するのではなく,これまで覚えていたと思っていた基本的な論点を中心に細かく復習をしました。意外と,ではないですが,知ってるつもりの論点やテーマでも,いざとなったらうまく書けないことが多かったので,丁寧な復習というのはやはり重要なのではないでしょうか。
 

Q:

A:

最後に来年の受験生の皆様へのアドバイスをお願いします。
3回目の方は特に悔いがないようにしたい,とよく聞きますが,どんなに勉強しても悔いが残らないことはないと思います。逆にそういう言葉に縛られると,完璧さを求めて受け控えてしまいがちです。ロースクールの卒業年度から離れれば離れるほど合格率が下がるというのはもはやデータとしてもはっきり出ている以上,どこかで覚悟を決めて,限られた時間の中で合格するために自分に何が必要かを考えて勉強すべきだと思います。そのために,重要論点や本番と同じ思考過程に触れられるスタンダード論文答練を受講して復習をしっかりやる,というのは何から何まで自分でやるよりも時間の短縮になり有益でしょうし,本試験と同じタイムテーブルかつ同じ会場で緊張感をもってできる全国模試は自分で時間を決めて過去問を解いたりするよりも,本試験に近い体験ができて有益でしょう。皆様の来年度の合格,心よりお祈りしております。
   
ありがとうございました。
 

  
PROFILE 
2011新司法試験合格者   
藤田 敬悟さん  
 

1 26歳
2 東京大学法学部卒業
3 2011年 中央大学法科大学院(未修者コース修了)
4 新司受験歴 1回
5 旧司受験歴 なし

6 2011スタンダード論文答練(第1クール)(第2クール)

  2011新司法試験全国公開模試受講

 
 

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Q:

A:

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日,平成23年の本試験の成績表を受領されたかと思いますが,全体の結果はどうでしたか。
総合成績については真ん中より少し下くらいでした。

次に,論文の科目別の成績はどうでしたか。 

公法系,民事系については,平均,あるいはそれを下回る点数で,正直あまり良くありませんでした。選択科目は労働法ですが,50点は取れていたので,まあまあかなと思います。それに比べて刑事系はものすごく跳ねて,141点という高得点がつきました。 

 

刑事系が特によい成績ですが,その点についてはどのように思われましたか。 

刑事系の結果には驚きました。他の科目はそれほど良くなかったので,刑事系の点数がこれほど跳ねなければ,落ちていてもおかしくなかったなと思いました。刑事系に救われたなという印象を受けました。 

 

刑事系は得意科目ですか。 

それほど得意ではありません。特に刑法なんかは多くの受験生がある程度しっかり書ける科目なので,どちらかといえば苦手意識をもっていたくらいです。一応あまり得意・不得意をつくらないように,バランスよく勉強するよう心がけてはいましたが。 

 

では,刑事系がここまで伸びた原因は何だと思いますか。 

他の科目と同様に,過去問の研究などはきちんと行い,ある程度どこが出てもそれなりには書けるという準備はできていました。それでも,他に比べて刑事系が跳ねたのは,本試験で,辰巳のスタ論で一度書いていた「正当防衛」,「別件逮捕」が出題されたことが大きかったように思います。本試験の出題の趣旨が出た後,スタ論のレジュメを確認しましたが,刑法については出題趣旨で触れられている参考判例3つのうち,2つが掲載されていましたから,やっぱり答練が的中したんだなと思いました。 
 

スタンダード論文答練で正当防衛・別件逮捕の問題を書いて復習して臨んだ本試験で,刑事系の問題文を見たときの感想はどうでしたか。 

まさか答練が的中するとは思っていなかったですし,刑法,刑訴と続いたため,正直とても驚きました。それと同時に,辰巳で出たテーマなので,「これはきっとみんな書けるだろう。まずいな。」と思いました。 
 

正当防衛は考査委員や学界の関心分野であり,最新判例も多いことから,御自身でもある程度は出題を予測していましたか。 

あまりヤマを張ることはしないようにしていたので,特別予測はしていませんでした。ただスタ論ではうまく書けなかったので,解説講義を聴いた後,解説レジュメをよく読み,裁判例も読み直しました。ゼミを組んでいた友人と議論したりもして,もし出題された場合には,判例の枠組みに沿って書けるようにはしていました。 

  

別件逮捕の方は,どうでしたか。

別件逮捕については,本試験で出題されていないテーマだったので,多少意識はしていました。でも,やはりこれについても,スタ論での出題が復習のきっかけになったと思います。本件基準説,別件基準説のいずれでも書けるように,学説を確認しましたし,スタ論解説レジュメでも近時の有力説として紹介されていた川出先生の見解も確認しました。本試験では身柄拘束の適法性が問われていたため,別件基準説では論じにくく,川出先生の見解で論じることにしましたが,点数から考えて一定の評価を得られたものと思います。
 

やはり本試験に出題されたテーマ・論点について,一度答練で書いていたか否かで差がつくと思いますか。

それはやはり大きな差になると思います。もちろんきちんと復習して,「きちんと書ける」というレベルで理解し,ものにしておくことが重要だとは思いますが。

 

辰已の論文答練の出題に際しては,本試験に近い思考過程のものを出題することを最大限重視しており,その付随的な結果としてテーマ・論点の的中実績を重ねていると思っているのですが,スタンダード論文答練・新司全国公開模試を受講されて,本試験と同様な思考過程であると実感されましたか。

全てが全て,そうとは思いませんが,本試験に似たような問題,出そうな問題は多かったように思います。

  

テーマ・論点の的中実績こそが本試験の思考過程に近い答練と概ね考えてもよいですか。

そうですね。的中実績があるということは,それだけ本試験に近い答練といえるのではないでしょうか。
 

他にスタンダード論文答練・新司全国公開模試に関する感想はありますか。

スタ論,公開模試,ともに母集団の数が多いため,自分のおおよその位置を把握したり,点数の相場観のようなものが分かるというメリットがあると思います。本試験は相対評価で決まるので,自分の位置を把握したり,点数の相場を知ることは合格までの戦略を立てる上で重要だと思います。また,本試験は一発勝負の試験なので,本試験に近い問題で,本試験と同じ時間,同じような環境で,真剣に問題に取り組むという練習を数多くこなす必要があります。そういった面から,辰巳のスタ論,公開模試は有益なものでした。
 

最後に来年の受験生の皆様へのアドバイスをお願いします。

本試験までに何かを完璧にするということはできないですし,本試験で完璧な解答をすることは不可能だと思います。相対評価で決まる以上は,「何が出てもある程度書ける」というレベルに達するように準備をする必要があります。答練は,あるテーマ・論点について,自分が「書ける」か「書けない」かを確認する絶好のチャンスです。そこで書けなかったものについては,しっかり復習して,「書ける」レベルで理解していくべきだし,そういった地道な作業を怠らずにいれば,必ず良い結果が出るのではないかと思います。皆様の来年度の合格をお祈りしております。

 

ありがとうございました。

 
 
 
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