■公開 2011年10月07日 ■更新 2012年01月24日
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1 以上の現状からすれば、いま負のスパイラルに陥りかけている受験生に最も必要なことは、 短答式合格レベルの基本的知識の理解(記憶ではなく理解)とそれをベースにした法的思考力の訓練ということになります。 そのカギは、実は「短答問題の解き方」にあります。多くの受験生が暗記に頼って短答問題を解いています。そして、知らない知識があると懸命に記憶しようとします。これは相当苦痛なことです。 しかし、本試験問題では、原理原則や基本的知識から考えれば細かな知識がなくても容易に解ける問題が多い。例えば、ある判例についての知識がなくても、試験の現場で「判例の基本的傾向からみてこんな風に言う筈がないな」でその肢を切ることができます。また、未来永劫記憶しなくてもいい肢もあります。つまり、短答式も実は基礎理解と思考力で解ける仕組みになっているのです。この点さえ理解すれば、学習姿勢が変わります。「暗記型の苦学から・理解型の楽学へ」の転換です。 そして、この解き方・学習方法で十分に280点ラインを目指すことができます。 同時にこのような理解型の短答学習は、受験生の努力を論文へと架橋します。短答学習こそは基本的知識の穴を潰す最強のツールとなり得るからです。
2 論文式試験対策で必要なこと 受験生の皆さんは短兵急に「答案の書き方を教えろ!」と言います。 しかし、大切なのは「問題文の読み方」です。問題文をどう読むかが分からずに、答案の書き方が分かる筈がありません。そして、問題文がきちんと読み取れるかどうかは、「この試験が実務家登用試験理解であるという本質」に関わります。では実務で必要な能力とは何か。@法的知識と、A法的思考力。そして法的思考力は、B法解釈能力と、C事実認定能力とで構成されます。法的知識はそれほどの「量」は必要ではありません。必要なのは基本的知識のきちんとした「理解」なのです。実務では知らないことだらけであり、それでも自分の頭で基本から答えを出すのが実務家なのです。これは新司法試験でも同じです。ここから、「答案の書き方」が導かれます。即ち、基本的知識をベースにして法的思考力で事案を解き、その思考過程をきちんと表現すること。と、結論は簡単なようですが、それには正しいトレーニングが必要です。トレーニングにより法的思考力を開眼させれば、「論証」などは試験場で考えればいいのです。論証の整理も記憶も全く不要です。逆に、記憶型答案では本試験は突破できません、何よりも、それでは勉強が楽しくありません。私は、司法試験の勉強は、本来楽しいものだと思っています。法的思考力という翼をつけた受験生は、自由に思考の世界を飛びまわれるからです。 但し、スローガンでは意味がありませんので、私は、法的思考法の具体化としてひとつの原理を提唱しています、それが「必要性と許容性(相当性)の理解」という原理です。私は、この原理だけで、論証をまったく記憶することなく論文を突破し1回目で10%以内に入ることができました。そのトレーニングを講座でやりたいと思っています。
3 短答合格程度の知識で、論文式は十分に合格できること。 論文本試験の過去問を分析すれば、例えば、「建築基準法なんて問題文の説明読んでもよくわからなかったけど、合格できるよ」と伝えることができます。合格者は天才集団ではありません。臆することなく平凡な合格者になりましょう。目指すは、「等身大の合格者」です。私は、すべての受験生に手の届く合格をイメージします。多くの受験生にとって、これこそが希望となる筈です。
辰已の過去6年間の全国模試の問題の中から、2012年に出題可能性の高い良問を、柏谷講師が毎回2問セレクトして出題。講師が内容をアレンジする場合も有り。
問題文の読み方、分析の仕方、答案の書き方の柏谷メソッドの集大成講義