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各法科大学院入試概観
独自試験
出願書類について
いわゆる「別枠方式」と「一括方式(内部振り分け方式)」
小論文試験と法律科目試験の関係
その他注意すべき点

独自試験
  法科大学院への入学を志望する者は、事前に適性試験を(場合によっては財団法人・日弁連法務研究財団主催の「法学既修者試験」も)受験した上で、さらに、各大学院独自の入学試験も受験しなくてはなりません。 そこで以下、この各大学院独自の入学試験(以下、「独自試験」と呼ぶ)について概説します。
と言っても、各大学院の独自試験は、それぞれの大学院がそれぞれの意図にもとづいて、書類審査、筆記試験、面接等を独自に組み合わせて設計しているもので、その内容は、まさに千差万別です。 よって、個々の法科大学院入試がどのように行われるかについては、最終的には、志望する法科大学院より、募集要項を取り寄せていただき、熟読いただくほかはありません。
ただ、各法科大学院の募集要項や、各出版社から出版されている法科大学院ガイドブックなどをお読みになる際、いくつか知っておいたほうがよい用語、予備知識などもあります。 そこで、以下、それらにつき簡単にご説明いたします。
 

出願書類について
 

各法科大学院に出願する際には、いくつかの書類が必要になります。
どのような書類を要求するかは大学院によりまちまちですが、おおむね以下のような書類が必要とされます。

  • 入学願書
  • 学部の成績証明書
  • 学部の卒業(見込)証明書
  • 大学院が指定する適性試験の成績表
  • 健康診断書
  • いわゆるエントリーシート(志望理由書、自己評価書、申述書等)
  • 写真
  • 外国語の能力を証明する書類

 

このうち、適性試験の成績表については、受験をするその年のものでなければなりません。また、エントリーシートについては項を改めて説明します。
問題になるのは最後の「外国語の能力を証明する書類」です。これを要求しない大学院も多いのですが、必要とする大学院を志望するのであれば、あらかじめ、 大学院の指定する語学能力認定試験(英語であれば、例えばTOEFL、TOEIC等)を受験し、その成績表を取得しておく必要があります。 これには、「出願前○年以内に取得したもの」等の制限がついている場合もありますので注意が必要です。
なお、「外国語の能力を証明する書類」が必要的書類とされていない場合でも、提出されれば受験者に有利に考慮される任意的提出書類とされる場合も多いので、法科大学院を志望するのであれば、一度は受験しておくことをお勧めしておきます。

いわゆる「別枠方式」と「一括方式(内部振り分け方式)」
 

これは、法科大学院が志願者を3年コースと2年コースに振り分ける際の振り分けかたについての分類です。 募集要項の中に出てくるというよりは、各出版社から出版されているガイドブックの中で目にすることの多い言葉です。

法科大学院における志願者の振り分け方には、大きく分けて、(ア)出願段階でいずれかのコースを出願者が希望し、あとは、2年コースと3年コースで別々の 入学試験を受ける方式と、(イ)いったん出願者全員が共通の入学試験を受験し、その合格者全員に3年コースへの入学を認めた上で、期間短縮(2年コース) を志望する者には別途試験を課する、という方式があります。 この(ア)の方式のことを、コースごとに枠を設けてそれぞれ別々の試験を課すことから「別枠方式」、(イ)の方式を、志願者全員に一括して同一の試験を課 すことから「一括方式」等と一般に呼んでいるのです。 (あくまで俗称ですので、ガイドブックによって異なる用語を用いている場合もあります。)

法科大学院進学を目指す方の中には、志望コースについて、「2年コースでも3年コースでもいいから、とにかくA法科大学院に進学したい」と考えておられる方も多いと思います。 このような場合、A法科大学院が(ア)別枠方式の入試であれば、志願者は、2年コースと3年コースを併願し、両方の入学試験を受けたうえで、合格したほうのコースに進学することになります。 (ただし両コースの併願を認めていない大学院も、特に国公立を中心に多く存在します。) これに対し、(イ)一括方式であれば、志願者は、出願時に「2年間での修了希望」を出しておき、入学試験と、2年コース進学の可否を決定するための法律科目試験(これを「既修者認定試験」と呼びます。 これについては項を改めます)を受験することになります。 二つの試験に共に合格すれば2年コースに進学することになりますし、入学試験には合格したが既修者認定試験に合格しなかった場合は、3年コースに進学することになります。 なお、既修者認定試験を入学試験後に行うところもあります。


小論文試験と法律科目試験の関係
 

前述のとおり、法科大学院における志願者振り分けの方式には、いわゆる別枠方式と一括方式(内部振り分け方式)があります。 その中で各法科大学院が、独自に試験科目を組み合わせて入試制度を構築しているわけです。 ところで、試験科目の組み合わせ方に関して、別枠方式と一括方式では、小論文試験と法律科目試験の扱いに若干の違いがあります。

まず、別枠方式の入学試験では、多くの場合、3年コース志願者には小論文試験が、2年コース志願者には法律科目試験が課されます。 すなわち、2年コース志願者は、小論文試験を受けない場合が多いことになります。

これに対して、一括方式の入学試験では、全員に小論文試験を含む入学試験が課され、2年コース志願者は別途法律科目試験を受験するというのが通常です。 よって、2年コース志願者でも、小論文試験対策が必須ということになります。


その他注意すべき点
 

法科大学院の入学試験は、科目間の配点のバランスという点でもさまざまです。 たとえば、A法科大学院では自校が独自に行う小論文試験や法律科目試験の成績を重視するのに対し、B法科大学院では自校独自の試験結果より、むしろ全国統一の適性試験の成績の配点のほうが高い、といった具合です。

よって、法科大学院志願者の皆さんにおかれては、事前にご自分が出願する予定の法科大学院入試がどのような形で行われるかの情報を十分収集し、どこに重点を置いて準備をすべきかを個別に確認しておかれるべきでしょう。



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