2021年度 司法試験に挑戦される皆様へ

今年も、恒例の、辰已法律研究所からの激励のメッセージをお届けします。
どうぞ辰已講師陣からの心からのエールを受け取ってください。

決して焦らず、決して恐れず、決して怠らず、そして、決して諦めず、
4日間、歯を食いしばって耐え抜いてください。
苦しいのはあなただけではありません。
ゴールは目前です。

辰已法律研究所 所長 後藤守男

司法試験で問われること

皆さん、お疲れ様です。いよいよ本試験ですね。今年は準備期間が短く大変だったと思います。それは他の受験生も同じです。試験で問われていることは、細かい学問的な知識ではありません。実務家としてのポテンシャルを示すことです。司法試験で問われることは、問題文を正しく読み、条文を探し、最低限度の法解釈論を記載し、あてはめるという作業を分かり易い日本語で書くことです。各科目淡々とこの作業を行ってください。この作業こそがポテンシャルを証明することになります。高度な法解釈論は不要ですし、正解もありません。頑張って下さい。

辰已専任講師・弁護士 西口竜司先生

辰已専任講師・弁護士
西口竜司先生

簡単に単純に考える。

司法試験の正念場は、「もう駄目だ。」、「この設問の解答で何を書けばよいのか分からない。」、「他の人はスラスラ書けているにもかかわらず、自分だけ書けない。」などと悩む状況に直面した時に訪れます。

その時には、周りを見渡し、深くゆっくりと息を吐き出しましょう。そうすると、「自分が分からないことは、他の人も分からない。」という真理に気が付き、条文や制度趣旨といった基本的な知識から法的三段論法を簡潔に組み立て、とりあえず先に進めるはずです。

タイトルの言葉は、将棋棋士である羽生善治九段の言葉です。貴方に訪れる正念場を乗り越えるために、頭の片隅に入れておいてください。

これまで努力されてきた貴方の努力が報われ、司法試験に合格されることを祈念いたします。

辰已専任講師・弁護士 福田俊彦先生

辰已専任講師・弁護士
福田俊彦先生

「未来は変えることができる」

過去は変えることができないが,未来は変えることができる。本日に至るまでやろうと思っていたことすべてをやれたという受験生の方が少ないと思います。まずは,試験会場に来た自分を褒めてください。そして,1問1問に集中してください。終わった試験のことはひとまず忘れましょう。そして,また1問1問に集中しましょう。これらが今の自分にできることだと思います。苦しい試験が終われば輝かしい未来が待っています。もう少しです。

辰已専任講師・弁護士 松永健一先生

辰已専任講師・弁護士
松永健一先生

「受からないまでも、絶対に落ちはしない!…論文の最終チェック」

1未曾有の事態の中、心身の状態を力強く維持し、よくここまで辿り着きました!皆様に心からの敬意を表します。
さて、今年に関しては、戦力の調整が極めて難しく、完璧に準備ができた人は皆無です。ですが、相対試験ですからノープロブレムです。発想を転換して、現有戦力をフル稼働して戦いぬく覚悟を決めましょう。あなたの「現在の」全てをぶつけていくのです!必ず道は開けます。

2 問題文の事実には必ず特殊性があります。ここが合格の分水嶺です!答案では必ず言及しましょう!特殊性=典型事例との違いです。要するに典型事例を念頭に置きつつ、どこが違うのかを少しだけ書けば良いのです。ただし、長々と論じなくても大丈夫です。

3「原則→不都合性→修正」「条文→規範→あてはめ」という「型」は、死守しましょう。多くの答案に接する講師目線から言えば、実は①主要論点をほぼ拾えており、②規範を定立する場面で、おおむね三段論法が守れていれば、ほぼ合格できています。私が強調したいのは②です。加えて、②を徹底できていれば、上位合格答案となる可能性も高くなります。そうすれば、皆様の未来の可能性も広がるのです。

4 冷静に、平均的受験者の解答行動を想定すること。皆が書けそうな設問は丁寧に書き(小論点も必ず拾う+条文趣旨から論じる)、誰もわからなそうな設問は端的に守る(そこで勝負にいかない)。

5「受からないまでも、絶対に落ちはしない!」。日本語として変ですが、私が本試験中に行動原理とした言葉です。試験期間中、必ず幾度か、合否の分岐点となるようなジャッジが受験生に突きつけられます。「落ちない」ためにどうすればいいか?この観点から、試験終了まで冷静な解答行動を貫き通せば、結果的に合格しているはずです。

6 この試験は、勝とうとしなくても良いのです。勝とうとするから自滅するのです。試験期間中に、大崩れをせず、攻めと守りの意識で「生き残る」ことさえできれば、いくつかのミスをしても合否に影響しません。だから、自暴自棄にならず最後の1秒まで食らいついていこう。決して諦めないでください!

合格のお祝いの場で(何らかの形で)お会いしましょう!

辰已専任講師・弁護士 金沢幸彦先生

辰已専任講師・弁護士
金沢幸彦先生

「丁寧に基本的な事柄を論じて下さい」

昨年の試験から実に短い期間での本試験実施です。準備に大変だった点はあろうかと思います。ただ,もちろんそれは,皆同じ条件です。与えられた問題に対し,丁寧に基本的な事柄を論じていくことに集中してください。余計なことは考えない。これまで準備してきたことを,自信を持って実行してください。そうすれば,必ず成果となるはずです。

辰已専任講師・弁護士 原孝至先生

辰已専任講師・弁護士
原孝至先生

ここを突破すれば!

社会が大きく変化し、世の中にひずみが生じつつあるいま、人間どうし企業どうしのトラブルが今後増えていくでしょう。あなたは、これまで困難な状況の中で必死に勉強してきました。これまでの苦労は、今後増えるであろう法的トラブルを解決するために必ず役に立つはずです。苦労を知っているからこそ、依頼者に寄り添い、最善の解決に至ることができるはずです。

あなたの力を必要としている人々がすぐそこにいます。あなたが憧れた世界はもう目の前です。ここを突破すれば、これまでの苦労がすべて報われます。応援しています。

辰已専任講師・弁護士 宍戸博幸先生

辰已専任講師・弁護士
宍戸博幸先生

「法曹」とは何なのか

「法曹」とは何なのか-それは「法」と「事実」を繋ぐ者なのではないか。「法」は「効果」を発生させる機械であり、その機械は「要件」という「事実」を入れないと動かない。一見すると機械的な作業なのだが、社会にある生の「事実」から「要件」に当てはまるものを探すのは一苦労であり、ときには、その「事実」や「要件」を評価して当てはまるように形作らないといけない-その練習が司法試験なのだと思う。どのような「効果」のときにどのような「要件」が必要になるかは答練で繰り返し学んだはずだ。あとは、仮想社会の問題文の中から、その「要件」に当てはまる「事実」を逆算して探し出し、自分なりに評価をして、「法曹」としての未来に繋げて欲しい。

辰已専任講師・弁護士 村上貴洋先生

辰已専任講師・弁護士
村上貴洋先生

ドラゴン桜と司法試験

テレビで法科大学院時代に第1シリーズをやっていた「ドラゴン桜」の第2シリーズを見ました。簡単に言えば、中学から基本を固め、自分の弱点を知りつつ、大学入試では知識ではなく考える力が大切だということですが、司法試験についても同様のことが言えます。司法試験では見たことがない問題が出ますが、そんなときほど、基礎にあたる条文・制度の趣旨に遡り、そこに登場している具体的人物が「当事者」として何を求めているのかを的確につかみ、それを論理的に説明する必要があります。

勝利を信じて全力で頑張りましょう!

辰已専任講師・弁護士 稲村晃伸先生

辰已専任講師・弁護士
稲村晃伸先生

ミスは全員すること。気にしない

司法試験は、①基礎知識、②思考能力・文章能力・事案分析能力を測る試験です。試験委員は、皆さんの能力を測ることのできる試験を用意していますから、定義趣旨を書いた後、「思ったことをそのまま書いてくれば合格」です。皆さんは力まずに「思ったことをそのまま」書いてくればいい。
ただ、以下の事項には注意してください。
・問題文の読み違い。自分を後ろから見ているつもりで冷静に解く。視界が狭くなってきたら要注意。深呼吸をして視野を広く冷静に解くこと。
・途中答案。1ページ目から最後のページの速さで書く。
・ミスを気にすること。全科目ミスしても受かります。絶対に気にしない。
・振り返り。絶対に振り返らない。どうしても誰かに試験のことを話ししたい時は、合格者に話しをすること。受験生同士の相談は百害あって一利なし。

難しい問題に出くわしたとしても皆一緒。全科目平均ラインを超えれば合格可能性が高い試験です。最後まで絶対に絶対に諦めないでください。

辰已専任講師・弁護士 岩崎章浩先生

辰已専任講師・弁護士
岩崎章浩先生

今こそ,基本に立ち返るべき

今,我々は等しく困難な状況に直面しています。このような時代にあっても,人々の悩みに寄り添い,合理的かつ正当な解決に導く法律家の役割の重要性は小さくなることはありません。

司法試験は,法曹に相応しい人材を選抜する試験です。未知の問題であっても,冷静さを失うことなく,基本である条文に立ち返って人々に説得的に語り掛ける論証力が必要とされています。多くの人を納得させるのは奇抜な発想ではなく,地に足が付いた解釈論であることを忘れてはなりません。

思考の過程が採点者に伝わるよう,条文,趣旨,規範,事実の摘示,事実の評価をバランスよく地道に書き連ねるようにしてください。

本試験は,頑張ってきた皆さんの晴れ舞台でもあります。上記王道を意識し,その力を存分に発揮していただきたいと思います。

辰已専任講師・弁護士 城戸直樹先生

辰已講師・弁護士
城戸直樹先生

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