HOME > 司法試験 > 平成29年司法試験の採点実感のポイント

 
■公開:2017年11月10日
        平成29年司法試験の採点実感が,下記の法務省HPにて公表されました。
    この採点実感は,来年の司法試験合格に必須な公式資料ですので,受験生の皆様には,精読され分析されることをお薦め致します。
    また,受験生の皆様の学習の便宜上,重要なポイントを下記に記載致しましたので,ご参照頂ければ幸いです。

■    平成29年司法試験の採点実感
    http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00154.html


1 判例の射程の重要性
     「…民法の基本的な知識を使いこなすことができないのは,実はその理解そのものが不十分で,表面的な理解にとどまっていることに起因する場合が多いものと思われるが,これらの実践的な能力を身に付けるためには,判例等を検討する際にも,その前提となっている事実関係を基に,結論を導く価値判断と論理構造に注意を払いながらより具体的に検討することが重要であり,また,その判例の射程を考える上でも,より多くの事案を想定して検討を行うことが重要であると思われる。」(民事系科目第1問7頁~8頁)

     「…判例学習の際には,結論のみならず,当該判例の前提となっている具体的事実を意識し,結論に至るまでの理論構成を理解し,その判例が述べる規範の刑法の体系上の位置付け,規範が妥当する範囲について検討し理解することが必要である。」(刑事系科目第1問7頁)

     「このような結果を踏まえると,今後の法科大学院教育においては,従前の採点実感においても指摘されてきたとおり,刑事手続を構成する各制度の趣旨・目的を基本から深くかつ正確に理解すること,重要かつ基本的な判例につき,その結論だけでなく,その法理や事案の具体的事実関係を前提としている判例の射程距離を含めて正確に理解すること,これらの制度や判例法理の具体的事例に当てはめ適用できる能力を身に付けること,論理的で筋道立てた分かりやすい文章を記述する能力を培うことが強く要請される。」(刑事系科目第2問5頁)

■  判例百選読み切り講座シリーズ(ご参考)
    https://www.tatsumi.co.jp/shin/tokusetu/161224-hanreihyakusen/


2 論述能力の強化の必要性
     「…法律的な文章という以前に,日本語の論述能力が劣っている答案も相当数見られた。法律実務家である裁判官,検察官,弁護士のいずれも文章を書くことを基本とする仕事である。受験対策のための授業になってはならないとはいえ,法科大学院においても,論述能力を十分に指導する必要があると思われる。」(公法系科目第2問7頁)

■  司法試験スタンダード論文答練11月スタートのご案内(ご参考)
    http://www.tatsumi.co.jp/shin/tokusetu/171023_sutaron_11start/


3 途中答案に注意
     「小問が4問あったことも一因と思われるが,時間が足りず,最後まで書ききれていない答案が相当数あり,時間配分にも気を配る必要がある。」(公法系科目第2問3頁)


4 教科書を精読することの重要性
     「…答案には,民事訴訟法の教科書をきちんと読んでいればあり得ないと思われる間違いを犯しているものが相当数存在した。このことは,教科書を読むという,法学の学習において初歩中の初歩と考えられる営為が励行されていないことを強く推認させる。学生に対し,改めて教科書を精読することの重要性を説くことが必要になっていると考えられる。…」(民事系科目第3問8頁)

■  和田吉弘先生「司法試験速応 民訴24h集中講義 DVD」(ご参考)
    http://www.tatsumi.co.jp/eshop/?cmd=view&id=R-349R&q_shikaku=&q_kamoku=&q_koushi=&q=和田吉弘&q_product_type=1


5 文字は丁寧に
     「例年繰り返し指摘し,また強く改善を求め続けているところであるが,相変わらず判読困難な答案が多数あった。極端に小さい字,極端な癖字,雑に書き殴った字で書かれた答案が少なくなく,中には『適法』か『違法』か判読できないもの,『…である』か『…でない』か判読できないものすらあった。第三者が読むものである以上,読み手を意識した答案作成を心掛けることは当然であり,採点者が努力を払っても解読できない文字は,何も書かれていないに等しいことを肝に銘じ,丁寧に判読できるような文字を書いていただきたい。また,癖字であるとの自覚がある者は,大きめの文字で空間を空けて書くことを推奨したい。」(公法系科目第2問2頁)

     「…読みにくい文字の答案であっても可能な限り正確に文章を理解するように努めているものの,それにもかかわらず,読みにくい文字のために文章を理解することができないような答案が,少数であるとはいえ,見られる。そのような文章については,その趣旨が不明であるものと判断した上で,採点せざるを得ない。」(民事系科目第2問1頁)

     「…判読困難なほど乱雑な文字や自分勝手な略字を用いるなど,第三者が読むことに対する意識が不十分な答案や,刑事訴訟法の用語と混同している答案が見られたことは,例年と同様であった。」(民事系科目第3問1頁)

■  受験生のための120分で字をきれいにする講座(参考)
    http://www.tatsumi.co.jp/info/tokusetu/170930-jiwokireinisurukouza/
 
 
 
 
 
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