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■更新:2018年11月12日

平成30年11月8日(木)に、法務省HPにて平成30年司法試験の採点実感が公表されました。
http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00172.html
この採点実感のポイントを辰已法律研究所でまとめましたので,参考にして頂ければ幸いです。

 
1 問題文を正確に読むこと
  「主張,反論,私見という構成を取る答案も一定程度見られたが,本問における問われ方に即していない。」
(公法系第1問採点実感)
     
  「問題文の問いかけに対応しない形で記述された答案が少なからず見られた。」
(公法系第2問採点実感)
     
設問2では,問題文の「⑴及び⑵を小問形式と捉えて,それぞれの理論構成を別個に論じただけにとどまり,自説としての結論の論述を欠く答案については,出題の趣旨に沿うものではないこととなる。」
(刑事系第1問採点実感)
 

 
2 体系的理解の重要性と論証パターンに注意
「…これらの結果は,受験生が民事訴訟の体系的理解と基礎的な知識の正確な取得のために体系書や条文を繰り返し精読するという地道な作業をおろそかにし,依然としていわゆる論点主義に陥っており,個別論点に対する解答の効率的な取得を重視しているのではないかとの強い懸念を生じさせる。…」
(民事系第3問採点実感)
   
「問題となる論点自体の体系的な位置付けについての整理が不十分なまま,論証パターンを無自覚に記述するため,問題とならない論点についてまで長々と論じる答案が目に付いた」
(刑事系第1問採点実感)
 

 
3 問題を解いて書く訓練の重要性
「…問題文等で示されている様々な事実を拾い出し,これについて適切に法的評価を行う能力や,与えられた条文から,法令の趣旨を検討する手掛かりとなる規定を見つけ出し,その趣旨を適切に読み解く能力,これらを踏まえて論理的な思考に基づき分かりやすく説得的な論述をする能力が求められたといえる。
このような能力,特に上記のような作業を短時間に的確に行う能力は,広く法律実務家にとって必須の能力であるといえ,法科大学院においては,このような能力が身につくような教育が目指されるべきであると考えられる。」
(公法系第2問採点実感)
   
「…これらの制度や判例法理を具体的事例に当てはめて適用できる能力を身に付けること,論理的で筋道立てた分かりやすい文章を記述する能力を培うことが強く要請される。」
(刑事系第2問採点実感)
 
 
  
  
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